【ドラマ雑感】８７％私の５年生存率 最終回 2005/03/17 02:02:41 (Thu)

医療を主体にしたドラマが多いなぁと感じるのは
きっと気のせいじゃないと思う

それだけ、癌やら白血病やらエイズやら（その他諸々）
その類の病気が身近に迫ってるってことと
医療の進歩で、必ずしも不治の病であるとは言い切れなくなってきているということか…

社会的にも取り上げられる頻度が高くなってきているだけに
一般視聴者の目は注目するわけで…

ただ、実際その病気にかかっている人や
その家族や親しい友人関係の人には
『見たくない』っていう思いがある人、結構いるのかも

今日、ドラマ『87％』の最終回だった
私はこのドラマずーっと見てきたんだけど
母が乳癌にかかったときのこととか
実際に検査に行っている姿とか
その後の転移発覚や
現在引き続いて行われている治療のこととか
そういうことを総合的にフラッシュバックさせながらドラマを見てしまう
『これは物語だ』と思ったところで
主人公と母が重なって見えてしまう部分も多々あった

ドラマ制作者の意図が
ただ単に、医療物を扱えば視聴率が上がるから
といった、儲け主義的な思惑だけで構成されていてはほしくない

こういった医療物は、非常にデリケートな部分も含んでいると思う
だから、共感を得る部分もあれば
徹底的に拒絶されるような部分だってあるだろう

良いところばかりを映すような、現実を捻じ曲げられた偽物の話しよりは
徹底的にリアルに再現された物のほうが、私個人としては好みだが
そうすることによって、反感も煽ることになるのが道理であることも理解している

番組製作に当たっては、非常に難しい問題だと思うんだけど
そこのところを徹底的に考えたうえでの、良いドラマを提供してほしい

今回の『87％』は製作者側の思惑は知らないが
私個人的には、母の病気のことを振り返るきっかけにもなったし
興味をもってみた作品でした
見おわって「ほっ」と安堵の溜め息がつけたからこそ
製作スタッフ皆さん思いが、熱かったことを願っています