正しい情報が手に入らない 2005/11/22 22:45:41 (Tue)

先日より、自社製品の事実検証に、自分の全勢力を費やしてるのですが
どうしてもわからないのがγ－アミノ酪酸（通称GABA）のことについて

管理栄養士2人ともお手上げで、頭抱えてるわけです
あまりに未開発地帯なGABAは
どの情報が今最先端であるのかが分からない
論文は、どれも別の文献の引用が多かったり
マユツバ物の記事が大氾濫してたり

本当に翻弄されています

GABAはグルタミン酸などから体内で作られて脳でイロイロ作用していくのだけど
実際のところ、不足気味の人間が多いのが現状で
その不足を補うために、体外からの摂取というかたちで補給をするのを目的に
サプリメントや栄養補助食品が最近多くなってきてて
うちの会社もGABA関連の商品を出してるのだけど

管理栄養士2名が困っているのは
『体外から摂取されたGABAは、体内に吸収され本当に脳で作用されるのかどうか』ということなのだ

GABAは『血液脳関門』を通過できないので
体外から摂取されたGABAは体への影響をなさない。とする考えがあるのだ
もしこれが、今の最先端情報であるのだとすれば
わが社製品は、全く意味をなさない錠剤を、高額で売りさばいてることになって
極端に言うと、嘘をつきながら商売してるわけで
管理栄養士としては、免許剥奪ものなわけだ（←言い過ぎか…？）

一方で、血液脳関門は通過できないが脳への作用や腎への作用はあると書いてあるものもあって
これが本当なのだとすると、血液脳関門を突破しない物質が
一体全体どうやって作用していくのかが疑問なわけだ

それに、まず、タンパクであるGABAが体内に入ったとき
胃の強酸で、タンパク変性せずにマトモに吸収されるのかどうかが
私には疑問なのである。。。

GABAが、アミノ酸に分解されてグルタミン酸になり、それが脳に運ばれてもう一度GABAになる
というルートも考えたのだけど
必ずしもグルタミン酸はGABAに再合成されるとは言えない訳で
そうすると、GABA摂取自体に意味があるのか。。。

私には、全くメリットが感じられない。。。

こうやって、考えていくうちに
管理栄養士2人は、自社製品の大半が
本当に栄養補助食品としての役割を果たしているのかどうなのかが分からなくなって
行き詰まって、悶々と考えて
そして、この会社に私たちの居場所はないんだと
心のそこから思うのであった

そして、2人のあいだで
会社を去る日程が組まれるわけだ

X Dayは、今月末な予感

実に短命。。。